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うつ病、双極性障害、薬の妊娠中の服用

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お腹の赤ちゃんに影響がないだろうか…
東京都の主婦39歳は昨年5月に妊娠が分かり不安になった。

35歳で結婚後、そう状態とうつ状態を繰り返す双極性障害と診断され、薬を飲んでいたからだ。
かかりつけの精神科医の紹介状を持ち、順天堂大病院産婦人科を受診。
同大精神科で妊婦専門外来があることを知ってすぐ予約した。

主婦が服用していたラモトリギン(商品名ラミクタール)はてんかんの治療薬だが、双極性障害の気分安定にも処方される。
製薬会社がまとめた添付文書では、「妊娠時の安全性は確認されていない。治療上の有益性が安全性を上回る場合のみ投与する」とある。

妊娠中の服用に関し、こうした表現は珍しくない。
新薬の承認を得るために製薬会社が行う治験の対象は、一般的に妊婦は対象外で、影響があるかないかについての信頼できるデータが少ないからだ。

専門外来では、担当の順天堂大学越谷病院メンタルクリニック教授鈴木先生が、ラモトリギンを飲んだ認否に関する複数の研究を説明。
赤ちゃんの先天的な病気は飲まなかった妊婦に比べて、明らかに増えることはなかったという。
ただ、服用量が多いほど先天的な病気の頻度が高まるという報告もあった。

薬で症状を安定にし、順調に出産

「影響が全くないといいきれませんが、薬を辞めて症状が悪化する危険も無視できません。」
主婦は服用量を半分にして飲み続けることを決め、定期的に外来に通った。
妊娠8か月で変化があった。

理由もなく胸がざわつき、「妊娠をなかったことにしたい」と思い始めた。
夫も「いつもと表情が違う」と感じた。

鈴木先生は双極性障害の症状の一つ、焦燥感の悪化ととらえた。
別の治療薬を加えると落ち着き、臨月に入り出産した。
3000グラムの元気な女の子だった。

主婦は妊娠前、症状が酷かったときは食欲がまったくなくなった。
「妊娠中、薬で症状が安定していたからこそ、1日3回きちんと食べられて赤ちゃんが育ってくれた」と振り返る。

うつ病患者の増加や排卵を止めない統合失調症治療薬の登場などで精神の病気を持った妊婦は増えてきている。
鈴木先生は「母体の安定を最優先に考え、支える家族がいるかどうかや症状の程度を考慮して服薬を判断し、飲んでも飲まなくても続く不安にしっかり耳を傾ける体制が欠かせない」としている。

読売新聞平成26年10月27日の暮らし欄より。