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今年H26.10月、水痘(水ぼうそう)と成人肺炎球菌ワクチンの2ワクチンが定期接種になる予定です。
水痘は、一度かかると治ってもウイルスが体に残り、成人したあとに疲れたり体調を崩したりしたとき帯状疱疹という形で再発します。
定期接種となることで子供の水痘感染を減らすとともに、成人以降の帯状疱疹の予防も期待されています。
一方おたふく風邪(ムンプス)やB型肝炎、ロタウイルスなどのワクチン定期化はまださきになりそうです。
おたふくかぜは、ウイルス性髄膜炎の原因として重要ですし、膵炎、卵巣炎、睾丸炎を起こすこともあります。
さらに小児の難聴の原因の数十%を占めるという報告もあります。
ただほっぺが腫れて自然と治る病気ではないのです。
B型肝炎はいまだに毎年1万人近い患者が発生する病気で、決して珍しいものではありません。
1%ぐらいは劇症肝炎といって、肝臓移植をしないと助からないような致死的な状態になります。
乳児期に感染すると慢性化し、将来の肝臓癌の原因となります。
こうしたことを考慮すると、やはり感染する前の乳児期早期に予防接種を行うことが勧められます。
ロタウイルス感染症は、「冬季白色下痢症」とも言われ、冬場に乳幼児に流行する病気ですが、
激しい下痢と嘔吐の為、重症化する割合が高く、
15人に1人が入院、40人に1人が重症化して集中的な治療が必要になるという報告も有る病気です。
乳幼児の入院の原因として最も頻度が高い病気の一つです。
重症化は乳児期早期に多く、2ヶ月からの接種が勧められています。
最近の論文でロタワクチン接種後腸が腸の中に入ってしまって腸閉塞を起こす腸重積症という病気の危険が高まることが示されました。
問題がないわけではありませんが、その頻度は低く、逆にロタウイルス感染症が極めてありふれた病気であることを考えると、
ワクチンの効果は害をはるかに上回るといえます。
いずれの病気も予防が最も重要でかつワクチンによりそれが可能な病気なのです。
一刻も早い定期接種化を望んでいます。
受けれる、受けれない予防接種の説明はいかがでしたでしょうか?
すべての予防接種に費用がかかる、定期接種かということはそれはすべて国負担なわけで、日本人の命が高額だということがよくわかります。
すべて薬、ワクチンを開発するのは製薬会社ですので、利益はすべて製薬会社にいくわけです。
それでまた新しい薬が開発されていく。
そうでなければ、海外の製薬会社に特許をとられたりシェアを取られたりする。
薬の分野は今後も上昇を続けるのでしょうね。