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63歳女性です。両側乳癌で温存手術を受け、術後放射線治療を25回行いました。
腫瘍の直径は右が1.4センチ、左が1.7センチでステージT、病理検査の結果、ホルモン受容体はER、PgRともに陰性で、HER2も陰性でした。
トリプルネガティブなので抗がん剤治療の対象になりますが、治療の有無は自分で決めるように言われ、「抗がん剤はしない」と返事しました。
最近になって本当にしなくてもいいのか不安になってきました。
乳がん全体の15%で「エストロゲン」「プロゲステロン」の2種類の女性ホルモンの受容体がなく、「HER2」というタンパク質の受容体もない乳がんのタイプ。
受容体が3つともない乳がんということです。
女性ホルモン受容体が陰性→ホルモン療法が効かない
HER2受容体が陰性→分子標的薬のハーセプチンなどが効かない
上記の理由による予後不良といわれている。
乳癌の治療はまず、ホルモンに反応するタイプ(陽性)と反応しないタイプ(陰性)に大きく分けられます。
ホルモン陰性の人はホルモン治療の対象外となります。
ホルモン陰性でHER2という検査に反応するHER2タイプ(分子標的治療薬のハーセプチンが有効)と、それにも反応しないトリプルネガティブタイプがあります。
トリプルネガティブタイプは、ホルモン治療もハーセプチンによる治療も対象外となります。
このように乳癌治療をサブタイプで考えるようになってから、腫瘍の大きさに対する考え方が変わりました。
以前は2センチを境に抗がん剤を考えていましたが、今はホルモン陰性の場合、2センチまでの大きさのがんをさらに細かく考えるようになりました。
1センチ以上は抗がん剤を追加
5ミリ〜1センチ以下は状況に応じてということになっています。
抗がん剤を追加したほうがいいのですね?
ホルモン陰性はホルモン治療が効かないだけでなく、再発の危険性も高くなるため、腫瘍が小さくても抗がん剤の治療を積極的に考えます。
両側とも1センチを超えるトリプルネガティブ乳癌なので標準的には抗がん剤の治療をお勧めします。
平成25年12月10日産経新聞生活欄がん電話相談からより。
がん研有明病院の岩瀬拓士乳腺科部長があたりました。
抗がん剤などの治療の選択には、突然難しい単語が出てくるので戸惑います。
新聞などで情報収集しておきたいところです。