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53歳の女性です。
子宮たいがんで子宮を全部摘出した全摘術と両側卵巣切除術を受けました。
子宮たいがんは1a期で類内膜腺がん、グレード1でした。
と同時に、術後の病理組織検査でがんが卵巣の両側にもあったことがわかりました。
主治医から「卵巣がんは1b期だったので多臓器への再発転移予防のために抗がん剤治療をしましょう」といわれました。
別の病院でセカンドオピニオンを受け、もう一度卵巣の病理組織検査をして左右それぞれが原発の類内膜腺がんで悪性度の低い境界悪性腫瘍と診断され、抗がん剤治療は必要ないといわれました。
主治医はセカンドオピニオンの結果を受け入れ、現在経過観察中です。
これでいいのでしょうか?
子宮たいがんの手術後に卵巣にも癌が見つかる場合、
なのかによって手術後の経過が大きく変わります。
一般的に子宮たいがんの病理組織型が類内膜腺がんでグレード1、両側の卵巣に類内膜線がんが見られるという場合、癌が転移したのではなく、それぞれが原発の重複がんであることが多いです。
今回のように子宮たいがんが小さい1a期で両側卵巣のがんも小さい場合には重複癌である確立が高いと思います。
抗がん剤治療を行わなくてもいいのですね?
転移したがんや進行した癌の場合は、抗がん剤治療が必要になりますが、今回の場合にはそれぞれが原発で小さい早期のがんということですから、手術後の化学療法は不要ではないかと思います。
定期的に血液検査や腹部超音波検査、CTで経過観察をしていけばいいでしょう。
不必要と答えた医師は癌研有明病院の婦人科瀧澤先生です。
特に悪意はありません。