二人目育児と長男が自閉症スペクトラム障害で療育を受ける話
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58歳の女性です。
5ヶ月前、卵巣がん漿液性腺癌Ta期(しょうえきせいせんがん)と診断され、両側の卵巣と子宮を摘出、骨盤内リンパ節郭清(りんぱせつかくせい)を受けました。
(リンパ節郭清=癌のリンパ節転移に対し、リンパ節切除する)
術中迅速病理診断の結果、粘液性腺癌とわかり、念のため術後に抗がん剤治療を行いましょうと言われ、2クール行いました。
この治療法は適正な治療法でしょうか?
卵巣がんの予後(5年生存率など)を規定するのは、手術時の肉眼所見、腹水、または洗浄腹水の細胞診断、並びに手術摘出物の病理診断です。
がんが卵巣から周囲に広がっているような所見がなく、腹水中にがん細胞が認められず、手術摘出物の病理診断で当該卵巣のみに限局する卵巣がんであれば、進行期はTa期です。
今から25年以上昔では、手術で卵巣がんと判明すれば進行期がT期と診断されても、
ミクロの広がりがあってU期以上の可能性が懸念されたため、必ず術後の化学療法が実施されました。
最近は手術後にミクロ、あるいはマクロレベルでがんが残存するV期。W期では寛解導入化学療法が行われます。
また肉眼的根治手術が実施できたTc期はU期には、再発予防の為の補助化学療法が5〜6クール行われます。
(1クールは4週間内服後2週間休薬という流れ)
Ta期なのですが。
今回、Ta期と診断されたのであれば、化学療法をしないで身長に経過観察をするという選択肢もありえます。
仮に、心配だから化学療法を受けたいという場合には、再発リスクは低〜中位と考え、一般には3〜4クール行うことが多いです。
なぜ2クールで中止したのか理由はよくわかりません。
主治医が再発リスクが低い、(よく分化した漿液性腺癌Ta期の再発リスクは低い)割りに化学療法の副作用が強く出たことで中止したのかもしれません。
肉眼的に腫瘍が完全に摘出された症例(完全摘出症例)の根治手術成績を向上させる目的で、手術療法後行われる化学療法。従って、Ic(2)期、IIc(2)期などでの完全摘出術後の化学療法は、寛解導入化学療法(C2)とせず、補助化学療法(C1)と入力する。
残存病変を有する症例において、病変消失を目指して行われる化学療法。
寛解導入化学療法によって得られた寛解を維持するために行われる化学療法。
根治手術率の向上などを目的として手術前に行われる化学療法。試験開腹術後の化学療法は、術前化学療法(C4)とはせず寛解導入化学療法(C2)として入力する。
産経新聞平成26年5月20日のがん電話相談より。
こうして落ち着いて現状を説明できている環境からすると、再発リスクは少なかったのでしょうねと感じました。