幼児無料教材!お勉強プリント一覧
子どもと遊ぶコネタシリーズ一覧
乳癌術後の治療について、平成26年2月18日の産経新聞生活欄より。
ki67はがんの増殖活性を見る検査で、抗がん剤を選択する理由の一つになります。
46歳女性です。
左乳癌で乳房温存手術を受けました。
腫瘍は二つあり、上の腫瘍は浸潤部分が5ミリと小さいが、ki67は25%と低い値でした。
グレードT、ホルモン受容体はERが98%、PgRが95%と強陽性で、HER2は陰性、リンパ節への転移はありませんでした。
術後、放射線治療を行い、現在はタモキシフェンによるホルモン治療をしています。
上の腫瘍のki67が25%なので、抗がん剤治療をしなくいてもいいのでしょうか?
術後の抗がん剤治療を行うかどうかは、再発のリスクが高いか低いかによります。
癌の性質がよくても悪くても、通常5ミリ以下の癌には抗がん剤治療は行いません。
5ミリ〜1センチでは状況に応じて、1センチ以上は性質の悪い癌であれば追加治療を行うことになっています。
あなたの場合、上の腫瘍は5ミリなので悪い性質でも抗がん剤は不要です。
下の腫瘍は1.2センチですが、性質がおとなしいので、抗がん剤は必要ありません。
したがって抗がん剤治療は必要ないと考えます。
ホルモン治療を3ヶ月行っていますが、生理が止まりません。
再発予防の効果はあるのでしょうか。
タモキシフェンはがん細胞のエストロゲン受容体に結合して細胞増殖を阻止する薬です。
生理を止める薬ではありませんので、止まらないから効いていないということではありません。
卵巣機能の活発な若い30代の女性では生理を止めて内服したほうがいいのではないかという意見がありますが、
現時点では閉経前の人に生理を止める注射の併用がよいとする証拠はありません。
比較試験の結果が待たれる所ですが、40代後半でもあり、タモキシフェンをしっかり内服されてはどうでしょうか?
生理の止まる止まらないは関係なく、薬をしっかりのんで経過を見るのが最善のようですね。