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50歳の女性です。
左卵巣明細胞腺がんステージTaで左右卵巣、卵管、子宮全摘出およびリンパ節郭清、さらに直腸を癒着していてはがせなかったため、直腸の部分切除術を受けました。
リンパ節転移、腹膜への転移はありませんでした。
術後半年間、再発予防のための抗がん剤治療、TC療法を6クール行い、治療は終了しました。
明細胞腺がんは抗がん剤が効きにくいと聞いています。
私の受けた治療はベストな治療法なのでしょうか?
卵巣明細胞腺がんは、欧米では卵巣の数%なのに対し、日本は25%を占めています。
治療法の研究では日本が一番進んでいます。
現在、日本の日本の多くの婦人科腫瘍医は、明細胞腺がんが日本人に多い理由、チョコレートのう腫から段階的にガン化していくしくみ、閉経前後のリスク群に対してチョコレートのう腫を切除することのがん発症予防効果などを研究しています。
治療についても、しっかりした根治手術を行い、進行期がTa期(当該卵巣にのみがんが存在するが、他には広がっていない)と判明した場合に、再発予防の化学療法は必要か否かが研究されつつあります。
がん研有明病院では、Ta期の明細胞腺がんでは、患者さんの自主的な希望で化学療法の実施について決めています。
化学療法を受ける人はTa期では3分の1もいません。
そして当院の過去の治療成績は、手術後化学療法の有無で差がなく95%くらいが治癒するという好成績です。
Ta期の手術後の検査はどのように?
心配のあまり、検査をしすぎるのは問題です。
手術後2年は2ヶ月ごとに通院して腫瘍マーカーの測定や、経膣超音波検査などを含む診察を行い、半年ごとに画像検査(エコー、CTなど)を行います。
回答には癌研有明病院の婦人科顧問瀧澤憲先生があたりました。
平成27年3月24日の産経新聞のがん電話相談より。