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乳がんホルモン受容体1%以上あれば陽性に分類

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51才の女性です。
乳がんステージ1で右乳房温存手術を受けました。
腫瘍の大きさは0.7センチ、グレード3、リンパ節転移はありませんでした。
ホルモン受容体のER1〜9%、PgR0%で、HER2陽性、Ki67の値は50%でした。

述語、化学療法のTC療法とハーセプチン、放射線治療を実施。
さらにホルモン治療を行うか主治医に聞かれました。

サブタイプはHER2型と思っていましたがERは低値でも要請なのでルミナルB型になるそうです。
ホルモン治療は必要でしょうか?

ER10%未満の乳がんのホルモン治療は?

乳がんのサブタイプはホルモン受容体陽性のルミナル型と陰性のHER2型やトリプルネガディブ型に大別されます。
以前はホルモン受容体10%未満は陰性とされホルモン治療の対象となりませんでしたが、 現在は1%以上あれば陽性に分類されます。

ただ、あなたの場合はPgRも陰性でホルモン陰性の通常のHER2型に近く、 化学療法とハーセプチンの併用で十分効果が期待できそうです。
そこにホルモン治療を追加するかどうかです。

一般にホルモン治療は抗がん剤治療に比べて副作用が軽く、体の負担が少ないのでホルモン要請なら実施を検討しているのが実情です。
あなたのようにホルモン受容体が院生に近い状態ではその効果はあまり期待できません。

再発予防の補助療法として必須とはいえず、経済的に可能なら実際に1ヶ月ほど内服してみて副作用が気にならなければ 継続するようにしてもいいでしょう。

もう片方の乳がん発生予防になると聞きました。反対側にも乳がんができる確立は?

ホルモン治療は新たな乳がん発生に対して予防効果があることがわかっています。
ただ、実際にがんができるかはわかりません。
最近の統計では両側乳がんになった人は乳がん患者全体の7〜8%です。

平成28年8月30日産経新聞のがん電話相談より。