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49才の女性です。
10年以上前から子宮内膜症でピルを服用しましたが副作用で中断、40代の初めには子宮筋腫で摘出手術を2回行いました。
最近受けたMRI検査で、右の卵巣にできたのう胞性の腫瘍が5.5センチに大きくなっていました。
主治医から「悪性の可能性は低いが回復しないと確定診断ができない」と言われました。このまま放置していてもいいのでしょうか?
最近のMRI診断はかなり正確で、チョコレートのう腫などの診断精度は高いです。
現状では、悪性を示唆する所見(卵巣嚢腫内に乳頭状の結節などがある等)
がなければ、当該腫瘍は良性と考えていいと思います。
閉経近くで、直径5.5センチのチョコレート嚢腫がある場合、閉経後5年くらいのうちに2次的に卵巣明細胞がんなどに癌化するリスクは5%以上あると懸念されます。
MRIなどでその卵巣腫瘍がチョコレート嚢腫であるならば、閉経が近い年齢を考慮しても手術を薦めます。
月経時の出血が多く、月経後の下り物(少量の出血)が長く続き、ヘモグロビンが7.0と中程度の貧血です。
治療法はありますか?
症状から子宮筋腫(たんぶん粘膜下子宮筋腫)を合併していると思います。
過去に2度子宮筋腫を膣式に切除しているようですから、その筋腫の茎部(基部)が子宮内腔に残存し、再度大きくなった可能性もあると思います。
子宮筋腫や子宮内膜症(子宮腺筋症や卵巣チョコレート嚢腫)は、閉経すればよくなるのだから、閉経まで我慢すればいいと安易に考えたり、説明する医師もいます。
今回の場合、過多月経、過長月経に伴う貧血がありますので、手術により子宮全摘と右の卵巣切除を行うべきだと思います。
平成26年9月23日火曜日の産経新聞生活欄、がん電話相談より。