幼児無料教材!お勉強プリント一覧
子どもと遊ぶコネタシリーズ一覧
![]() |
増大する子宮筋腫と卵巣腫瘍の治療法。
49歳女性です。
2年前に慢性骨髄性白血病(CML)、タングナを内服治療中です。
2ヶ月前、子宮筋腫と卵巣がんの疑いでMRIを撮りました。
2年前に撮影した画像と比較して子宮筋腫は8センチだったものが12センチに、卵巣は2倍になっていて、腹水も貯留しているそうです。
主治医から「もう少し経過を見ましょう」といわれたのですが、悪化する前に手術したほうがいいのではないかと心配しています。
子宮筋腫と卵巣腫瘍に対する治療方針ですが、最近のMRI診断は診断装置が進歩し、放射線専門医が読影した場合の正診率は相当に高いです。
そこで、2年前と今回の2度のMRI診断で「悪性ではないらしい」との診断は信用できると思います。
しかし、悪性所見がないとしても、このまま手術をしないで経過観察で済ましていいかどうかは熟慮が必要です。
子宮筋腫の直径が2年前には8センチ、今回は12センチということは、1方向の長さは1.5倍ですが、体積(3方向の積)は1.5×1.5×1.5で約3.4倍に増大しました。
閉経が近づくと無排卵性月経となり、女性ホルモン(エストロゲン)のみが分泌される結果、筋腫が急速に増大することはよくあることです。
その場合、少量の腹水を伴いやすく、また、未破裂卵胞→卵胞のう胞ができやすい時期でもあります。
手術したほうがいい?
患者さんが辛い自覚症状(月経異常、排尿・排便異常など)を強く訴えれば、子宮全摘+両側卵巣切除を考えると思います。
手術以外では、閉経を早期に誘導するホルモン治療を勧めると思います。
もし、自覚症状が軽度以下なら悪性の可能性が低く、CML治療中であり、閉経が近いことなどを考慮し、手術に対しては慎重になると思います。
H26/8/5の産経新聞がん電話相談より。